どうも。。

あけましておめでとうございます。
今年もゆるく模型作りをやっていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。

新年一回目は石灰石鉱山レイアウトの製作ネタから。。

今までずっとレイアウトの上部軌道のNナロー線(6.5mm軌道)に試行錯誤してきました。
特に動力ユニットは鉱山機関車に使える小型サイズの製品が高価な物しかないので、自作などで代替品を作ろうと模索していました。
Nナロー(6.5mm)の小型動力を試作してみる
「ころころ動力」を使って鉱山機関車を作ってみる(1)

かろうじて走行できるレベルには出来ましたが、サイズが理想よりも大きめになってしまうのと安定走行が難しかったのが欠点で、結局本採用に踏み切れずに保留状態のままレイアウト本体の製作を進めていました。
情景作りと並行して上部軌道用のグランビー鉱車も製作しましたが、これも走行面では不安が残る物に。
Nナローのグランビー鉱車を自作してみる(3) 完成しました

そんなとき、年末に大宮の鉄道模型イベントで前々から気になっていた6.5mm軌の小型動力ユニットが売られているのを見つけてしまいました。
今までの苦労を考えると、多少高価でも動作が保証された製品を使うほうが確実じゃないかということで、思い切って購入。。

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ということで、ようやくPowerMAX 6.5mm導入です。
以前の動力自作記事を書いたときから存在は知っていましたが、11500円という価格から手を出すのを躊躇っていました…
今回買ったのはZゲージの6.5mm軌版ですが、9mm版も発売されています。

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実際に手に取ってみると、思った以上に小さくて驚きます。
硬貨にすっぽり収まってしまうサイズにモーターやギアが収まっています。
ギアは金属製で、大きな減速ギアが介されているのでスローもかなり効きます。

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以前製作したグランビー鉱車と並べるとこんなサイズです。
グランビー鉱車は結構小さめに作ったつもりでしたが、PowerMAXの全高がそれよりも若干低いのが凄いです…
これなら機関車のデザインを大幅にデフォルメすることなく製作できそうなので、やはり市販品を買って正解でした。

唯一気になるのが牽引力で、ただでさえ車体が小さくて軽いので鉱車を数両牽引できる力があるのかが不安です。
そこで、以前グランビー鉱車を知り合いの方にお見せしたときにアドバイスして頂いた方法を実践することに。
磁石で走行性をアップさせる方法で、線路下に鉄線を敷いて車体にネオジム磁石を搭載させることで、磁力で車輪の接地圧を上げて牽引力や走破性を上げようというものです。
この方法を実践するためには、敷設済みの線路を一旦全て剥がして鉄線を線路下に埋めなくてはいけませんでした。
それならいっそのこと、いまいちナロー感に欠けた道床付き線路や単純なオーバルコースを修正したいと思い立って、さらなる資材調達に…

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PECOのZゲージのフレキシブル線路です。
これも前々から存在は知っていましたが、あえて手は出さずに道床付き線路を使用していました。
しかし、いろいろなナロー系レイアウトの作例を見ていくうちに、やっぱり自由度の高いフレキで曲線を描いたほうが良い線形が作れると思ったので、導入に踏み切りました。
2016年に輸入代理店が変わり、その影響で価格が倍近く上がってしまいました…(現在は1本1300円くらいします)。

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線路の土台も刷新。
フレキ線路を使ったレイアウトの作例ではベニヤ板で路盤を作っている物が多かったので、今回は自分もその工法を試してみることに。
近所のホームセンターで3mm厚のベニヤを買ってきて、配線を書いていきます。
鉄橋や工場群などの自作情景はそのまま流用するので寸法を合わせておきます。

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配線が決まったら、線路下に鉄線を敷くスペースを作ります。
鉄線は0.9mmのスチール針金を使用しますが、この分のスペースをどうするかで悩みました。
当初は針金を敷いた両サイドに1mmプラ板を貼る方法も考えましたが、あまり見た目的にも路盤の安定性の面でも良くなさそうなので、結局ベニヤを彫刻刀で線路に沿って掘りました。

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鉄橋部分や曲線の外周などの余分な部分をカット。
3mm厚程度ならカッターで何度か筋を入れれば切り落とせました。
ベニヤをレイアウト製作で使うのは初でしたが、彫り作業も切断も想像以上に加工性が良くてスムーズに進められました。

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0.9mmの針金を掘った溝に敷設していきます。
横に2本並ぶようにしながら瞬間接着剤で固定しました。

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線路はR100以下の急曲線になるので、ねじれ対策として枕木側に小加工を施しておきます。
PECOのZフレキは枕木同士がレール下で繋がっていて、曲げたときの余裕が非常に少ないです。
そのまま急曲線にすると枕木の配置が歪んでしまうので、曲線の内側になる側の枕木間を切り落として余裕を作っておきます。

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今回は線路の固定にも瞬間接着剤を使用しました。
PECOのZフレキには枕木に釘用の穴が開いていないのと、急曲線なので釘による点固定ではレールの力に負けてしまって歪んでしまうので、瞬着で枕木全体を面で固定したほうが安定します。

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こんな感じで線路下に鉄線が敷かれた状態に。
完成時には全てバラストで埋まって見えなくなります。


フィーダー線をハンダ付けして、早速試運転してみました。
Twitterにアップした試走動画を載せておきます。
かなり安定して低速走行してくれているので一安心です。

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試しにグランビー鉱車も牽かせてみようと思いましたが、やはり車輪が鈍すぎて全然走りません…
既存の車両は留置用にして、足回りを改良した走行用を作り直す必要があります。


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旧上部軌道と新上部軌道の比較。
フレキ使用になったことで、単純な小判形オーバルから変化を付けた線形にかなり変わりました。
その影響で山の地形も変更しなくてはいけなくなるので、山ブロックは丸ごと作り直しになります。
工場部分は全く同じ寸法で収まるようにしているので変更はありませんが、採掘場などは質感や色合いが今ひとつだったので、改良しようと思っています。

つづく。。