どうも。。

昔はセメントの貨物輸送が全国各地で行われていましたが、現在は三岐鉄道〜四日市を除いて廃止されてしまいました。
当時使われていたセメントサービスステーションのサイロや荷役施設は今でも現存している場所が多くありますが、徐々に解体が進んで往時の面影が失われつつあります。
そこで現存するうちに出来るだけ記録に残しておこうと思い、少しずつ回っていくことにしました。

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今回は常磐線の荒川沖駅へ来ました。
荒川沖駅には日立セメントのセメントサービスステーションが設置されていて、2006年まで日立駅からセメント列車が運行されていました。

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セメント側線はもう使われておらず、線路は本線と繋がっていますが車止めが設置されて入線出来なくなっています。

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上野方面ホームからサイロと荷役施設を望む。
ホームの真横に荷役施設が設置されていて、じっくり観察できます。
1500t収容可能なサイロが2基あり、合計3000tの貯蔵能力があったそうです。
貨物輸送の廃止から14年が経過していますが、ほぼ現役当時の状態を保っています。

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荷役線の有効長はセメント貨車4~5両分程度しかなく、思った以上に短い印象です。
留置線との間には柵が設置されていて、荷役線の入口には貨車門まで付いています。

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側線横には歴史のある貨物倉庫も…
現在は改装されて飲食店として使われていました。

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駅コンコース階から。
サイロ横だけでなく荷役線には全面に渡って屋根が設置されていました。
配管類は見当たらないのでセメントの荷役作業はサイロ横のみで行われていたのでしょうか…

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改札を出て通路から撮影。
セメントサービスステーションの施設が現存する駅は2020年現在でも数多くありますが、荒川沖駅のように駅の真横に立地していて尚且つ廃止後も原型を留めているのは珍しいと思います。

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荷役設備は思ったよりシンプルに見えます。

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上野方面を望む。
一番左の荷役線は行き止まりになっていて、勝田方面からしか入れ換え出来ない配線でした。

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勝田方にある跨線橋へ来ました。
本線の右側へ線路が伸びて、さらに先には貨車門があります。
この先にはかつて陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地への専用線がありました。
現在は殆どの区間が道路に転用されています。

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現存する貨車門。
かつてはこの門の奥にスイッチャーの車庫として乗用車用の簡易的な布屋根が設置され、そこにセメント貨車の入れ換えに使うスイッチャーが入っていました。
現在は門から先の線路と屋根は撤去されています。

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最後に道路側から見たセメントサービスステーションを。
駅前の一等地に巨大なセメントサイロが建っている光景はなかなかインパクトがあります。
状況からして、今も現役施設なのか廃止されているのかが見当つきません…
貨物輸送廃止後にトラック輸送へ転換してサービスステーションの業務を継続するパターンも多いので、ここもそうだったのかもしれません。

おわり。