どうも。。

池袋鉄道模型芸術祭への出展が先になってしまいました(第6回池袋鉄道模型芸術祭に出展しました)が、記事にまとめていなかった工作がいくつかあるので、改めて記事にしておきます。

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去年駅ビルを製作したとき「地方都市レイアウトを作る:駅ビルを作る」はこんな状態でした。
地方私鉄の駅ビル本体が完成しましたが、新幹線駅やペデストリアンデッキはプラ板とプラ棒で基本的な形状を組んだだけの状態で製作が数ヶ月止まっていました。
芸術祭への出展が決まったので流石にしっかり作らなければいけないということで、やっと再開することに…
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まずは新幹線駅から着手することに。
新幹線の高架線横の側壁をどうするか、適当にモックアップを製作して検討しました。
このときはレーザーカットされたペーパー製格子パーツとプラ板を等間隔に並べています。
実際に形にしてみると想定よりも停車している新幹線車両が見えにくくなってしまうことがわかったので、結局この案はボツに…

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今度は新幹線車両が見えやすいようにガラス面を大きくした構造にしてみることに。
2mmプラ棒で枠組を組んでいて、プラ棒同士の接合部はどうしても弱いので真鍮線を埋め込んで固定しています。

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設置してみるとこんな感じに。
ペデストリアンデッキから新幹線駅への出入り口通路の真上のみ大型ガラスになっているという設定です。
この構造ならガラスを貼っても車両がちゃんと見えそうなので、これで進めていくことにします。

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ウチの地方都市レイアウトは特定の地域を厳密にモデルにしている訳ではありませんが、町家の構造などは北陸地方にある物をモチーフにしているため、新幹線駅も日本海側の積雪地仕様にして作ることに。
北陸新幹線の富山駅や金沢駅のように、ホーム上は全周屋根に覆われている構造です。
屋根上は凹凸を再現するためにエバーグリーンの波板を使用しました。
サイズが大きいため切り継いで使用していて、ホーム真上のあたる部分にはプラ棒を挟んで屋根の継ぎ目を再現しています。
波板のみでは強度的に不安だったので、裏面に1mmプラ板を貼り付けて補強しました。

屋根とホームの間はかなり高さがあって、実際の新幹線駅では屋根を支えるトラス構造を梁が張り巡らせてあることが多いです。
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北陸新幹線富山駅ホームにて(2021.3)。
今回の製作でもこのような構造を再現しようと思いましたが、ちょうど良さそうなトラス構造の素材がなかなか見つからず苦労しました。
結局、KATOから発売されているラーメン架線柱(HO用)をそれっぽく見立てて取り付けてみました。

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ラーメン架線柱を分解して接合プレートの位置が合うように切り継いで瞬着で貼り付けていきます。
それだけでは単調に見えたので、レール方向に1mmプラ棒も貼っています。
ホームの真上には照明として白色テープLEDを取り付けました。

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ホームと屋根の柱は1mmプラ板を四角く組んで製作。
3個あるうちの一つは先述したLEDの配線を通すために切り欠きを開けてあります。
架線柱KATOの新幹線ホームパーツセットに入っている物を切り出して使用。
トラスに吊り下げる形で設置します。
ホーム柱も架線柱も後付けするので強度面を考えて真鍮線を埋め込んでいます。

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仮組みしてLEDも点灯させてみました。
屋根のトラス位置とホーム柱・ホーム上の設置物の位置合わせに苦労しましたが、なんとか収めることができました。

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ペデストリアンデッキ側からはこのように見えます。
屋根が付くと思ったよりも車両が隠れてしまいますね。

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新幹線ホームも1mmプラ板から製作。
真っ白なのでわかりにくいですがホーム端はタイル模様を再現するために筋彫りしています。
四角く開口している場所にはTOMIXのホームに付属していた階段・エスカレーターのパーツを取り付けます。

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線路はKATOのスラブ軌道レールを使用しています。
レイアウトのサイズに合わせて道床を切り出して、駅本体のプラ板に瞬着で固定しました。
一番手前の線路のみターミナルジョイナーを入れて通電できるようにしていて、停車させた新幹線車両の室内灯と前照灯が光るようにしています。

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大まかなパーツが揃ったので塗装に。
路盤は黒サーフェイサーを吹いたあとにガイアカラーのニュートラルグレーを吹きました。

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グレーを吹いたらレールをブラウンで塗り分けて、そのあとクレオスのウェザリングカラーで全体的にウォッシングして汚しを入れています。

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エアブラシで茶系色をレールに軽く吹いて、最後につや消しクリアを吹けば線路は完成です。

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屋根裏はクレオスのシルバー(8番)で塗装しました。
テープLEDやラーメン架線柱は材質的に塗装が載りにくそうなきがしたので、最初にガイアカラーのマルチプライマーを吹いています。
LEDは塗装前に発光部にだけマスキングゾルを塗っておいて、塗装後に剥がすことでテープLED全体が極力目立たないようにしました。

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ホームは側面がライト系グレーで床面はインテリアカラーに。
ホームドアは架線柱と同じくKATOの新幹線ホームパーツセットの付属品で、切り詰めて長さとドア位置を調整しています。


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TOMIXホームに付属していた階段・エスカレーターのパーツも塗装。
シルバーをメインに、階段の床を白にしてエスカレーターの踏面とベルト部分を黒に塗り分けています。
ホーム床面にはTOMIXホームの付属シールの点字ブロックを切り出して貼り付けました。

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ホーム下の線路横には新幹線駅によくある作業用通路を設けています。
通路灯にチップLEDを取り付けてみました。

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側壁は柱部分をつや消しブラックで塗装し、壁はホワイトに塗り分けました。

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ガラスは色付きの物を使いたかったので、色々探した結果グリーンのクリアファイルを切り出して使うことに。
若干透過度は低いですが個人的には十分許容範囲だと思ってます。
外側から黒の1mmラインテープを貼り付けて窓枠表現にしています。

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塗装が終わったパーツを全て組んでLEDを点灯させてみました。

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こんな感じで2面4線の新幹線駅の一部分を切り取ったような構造になっています。
まだホーム上に人形や小物が何もないので寂しい状態です。

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線路長的に車両を展示出来るのはレイアウト中央側の線路のみです。
側壁大型ガラス面の見栄えのする位置に車両を置くと、写真のようにボード外から見ると中途半端な止まり方になってしまいます。
そのうち中古でE7系の2号車を手に入れられたら、レイアウトの長さに合わせて車体をカットした展示用車両を製作したいですね。

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ホームには今後天井吊り下げタイプの電光掲示板や自販機・ベンチなどを設置する予定です。

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また改めて記事にしようと思いますが、ペデストリアンデッキは現状こんな感じになっています。
プラ板とプラ角棒で組んだ本体に通路部分は「こばる」のタイル模様プラ板を貼り付けていて、欄干はGMの歩道橋の物を使用しています。
手前側の公園化している部分は仮設になっていて、ここも商業施設を建てる予定でいます。

つづく。。